アンタ達、あたしの日常どこやった?
1週間程して、ひととおりの立候補者が開示された。
まあ選挙期間の時間から考えて、今から立候補するヤツなんて居ないだろうから、ほぼこれで全員だと思う。
真颯選告示の模造紙の横に、顔写真とクラス、名前が載せられた紙が貼られた。
2年生から5人。
昨年の真颯会メンバーやら、真颯選リベンジを図る人間やらで構成されたメンツだと真澄から教えて貰った。
1年は4人。
言わずと知れた、あたし・森川さん・中原くん・藤崎さん。
「まあ、実際会長枠狙っとるのはこの3分の1ぐらいなんちゃう?」
立候補者一覧を見ながら、あくび混じりに真澄が言った。
9人中3分の1って…めっちゃ単純計算で3人じゃん!
2年にひとり、として…やっぱり後は中原くんとあたしだよな…
「…その2年生、分かる?」
「せやけど中等部ん時に圭介におもっきし負けとるヤツやし、聞くだけ無駄やと思うけど…聞く?」
「じゃあいい」
…多分、中原くんに負けたって時点でその惨敗は目に見えている。
その2年生がどう頑張るにしろ、要はあたしが中原くんに勝てれば良い訳じゃん。