アンタ達、あたしの日常どこやった?
「え、真颯選名物トトカルチョ」
トトカルチョって…つまり賭けかい…!?
余りに平然と言う真澄に、あたしは開いた口が塞がらない。
「仕掛人はあの3人プラス元締めの遥。賭けるのはもちろん現金とちゃうよ?カフェテリアの食券」
あー…そういえばあの食券、使用期限書いてないもんなあ。
どおりで最近高津遥の姿を見ないと思ったら。
「ってちょっと待てい!良いのかあんなに大掛かりにやっててそんなもん!先生とかにバレたらまずいんじゃ…」
「多分黙認なんちゃう?噂やけど賭けとる先生も居るとか居らんとか」
…なんちゅー学校…
呆然とするあたしの肩を叩いて、真澄が笑う。
「せやから言うたやん、ウチ麻架に賭けたって。カフェテリアのスペシャルランチ1週間分って結構頑張ったんやで〜」
あのなあ、こっちは必死なんだぞ?
それをノンキにアンタ達は…他人事だと思って…
「昨年までは圭介一人勝ちやったから全然おもろくなかったけど、今年はホンマにおもろい事になっとるわあ」
「…ああ、そうかい」
じゃああたしが勝ったら、真澄からカフェテリアのスペシャルランチごちそうしてもらおう。