有明の月
明け方の公園って、なんでこんなに非日常なんだろう。



動いてないブランコも。
オブジェみたいな滑り台も。


砂場のすみっこに誰かが忘れた小さなバケツも。


静かに、ただそこに存在している。



聞こえてくるのは、あたしのスニーカーの足音と、呼吸の音。



…だけじゃない。



 

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