有明の月
「うわっ! ビックリした!!」



男の子の反応に、あたしもビクっとする。



「あわわわ、ゴメンナサイ」


覗き見みしてたいで、つい謝っちゃう。



「何してんの…?」


「お散歩…、かな?」



あ〜、って言ってボールを拾いに行く。


こんな夜明けに、誰も歩いていない早朝に、散歩で納得してくださいましたか。



ボールを片手で掴んだ男の子は、あたしのほうを見た。
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