有明の月
「毎日こんな早い時間に散歩してんの?」



あたしは頭を横にふる。

「今日はたまたま早く起きただけ」



男の子は少し笑って、シュートする。



気持ちよくゴールネットに吸い込まれるボールに、おもわず拍手した。



「すごい!」


「今ハズしたら、ダサいよなって自分でも思った」



あははって笑う彼を見て、小学生の時に習った『早起きは三文の得』なんてことわざを思い出す。




 



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