魔王様と私
全部話したよ。これでいい?
「うん。話してくれてありがとう。辛かったね。よく耐えたね。頑張ったんだね」
急に慰めの言葉の嵐が吹き荒れ、なんだかこっぱずかしくなった。
やめてよ。別に慰めてほしくて言った訳じゃないんだから。
「わかってるよ。でも、僕が言いたくなったから」
魔王にまた頭を撫でられた。
言いたくなったからって…。
余計に恥ずかしい。
それを誤魔化すように、魔王の胸板に顔を押し付けた。
うるさい。寝る。
「はは。お休み、マキちゃん。大好き」
………うるさい。
顔が熱くなった。