シャープペンシル〜私の真ん中に先生〜
授業が終わってぼーっとしていたあたしに、麻子が声をかけた。


「どうせならさ、卒業するまでいてくれればいいのにね。」



いつもそう。


あたしの恋愛はいつも難しいものばかり。



相手に好きな人がいたり、教育実習生だったり、



教師だったり。




自分でも何故だか分からない。


今回もきっと「思い出の1つ」に変わっていくんだろう。


そして、また新しい恋をする。




今までと同じことだと思えばいいのに、先生の言葉が頭から離れない。




あの笑顔が離れない…





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