シャープペンシル〜私の真ん中に先生〜
高2・始まりのバレンタイン
2月16日。
周りの人からすれば、なんてことのない日。
だけどあたしにとっては大事な大事な日。
雲一つない青空。
眩しい朝日。
そんないつもと変わらないはずの風景が、今日は違って見える。
今日はいつもより入念に身支度を済ませ、早めに家を出た。
とにかくこれだけは忘れてはいけないと、昨夜に準備しておいた“ある物”を持って、早足で歩いた。
別に急ぐ必要はないのに、何故か早足になる。
まるで今の自分の心臓のように。
胸がきゅっと苦しい。
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周りの人からすれば、なんてことのない日。
だけどあたしにとっては大事な大事な日。
雲一つない青空。
眩しい朝日。
そんないつもと変わらないはずの風景が、今日は違って見える。
今日はいつもより入念に身支度を済ませ、早めに家を出た。
とにかくこれだけは忘れてはいけないと、昨夜に準備しておいた“ある物”を持って、早足で歩いた。
別に急ぐ必要はないのに、何故か早足になる。
まるで今の自分の心臓のように。
胸がきゅっと苦しい。
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