シャープペンシル〜私の真ん中に先生〜


「ってかさぁ…その“くん”付け止めない?」

「え?」

「何かしっくり来ないというか…。みんな呼び捨てにしてるからさ、変な感じすんだよ。」

「いや…でも今更言われても…。」



その時、男子の輪の中の1人が仲野くんのことを呼んだ。



「仲野でいいから。今度“くん”付けで呼んだら、ジュースな!」



そう言って彼は男子の輪に行ってしまった。





男子の輪の中で楽しそうに笑う彼を見ながら、もし先生が同い年の人だったら、


こんな風に気軽に話ができたのかもしれないなぁ…なんて思った。





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