シャープペンシル〜私の真ん中に先生〜
教室のドアを開けると案の定、まだ誰も来ていなかった。


窓側の自分の席に荷物を置き、窓を開けた。


緊張しているあたしには、丁度良い風の冷たさだった。



校庭では朝練をしている野球部の声が響いてる。


(朝からよくやるなぁ。)

なんて思いつつ、ぼーっと眺める。



ふと自分の荷物を見る。



また胸が苦しくなった。



渡せるのかな…ちゃんと。




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