シャープペンシル〜私の真ん中に先生〜
その時、突然ドアが開いた。



「おはよう、亜未。さすが、早いね〜!」

「あ、麻子。おはよう!」



長い黒髪にぱっちりとした目。今時の女子高生って感じの少し濃いめのメイク。


中島麻子。

高1の時からの友達で、唯一何でも話せる友達。


何でもズバッと言ってくれるから、すごく有り難い。



「ねぇ、どんなの作ってきたの?」

「ん?パウンドケーキにした。これなら甘すぎないし。」

「ふーん。やっぱ緊張してる?」



その言葉の返事を苦笑いで返した。


あたしが何故さっきから緊張してるのか。



なぜなら





憧れてる人にバレンタインチョコ…改めバレンタインケーキを渡すから。




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