シャープペンシル〜私の真ん中に先生〜
「何か、高そう…。」



そうポツリと呟いた瞬間、涙が出てきた。



これを自分の為にわざわざ悩んで買ってきてくれたことが嬉しかった。



ちゃんとお返しをしなければと思ってくれたことが嬉しかった。



「これで勉強しろってことか…。」




でも、もう先生には会えないんだという現実を突きつけられている気がして、悲しくもあった。




後悔し始めている自分がいたんだ。





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