シャープペンシル〜私の真ん中に先生〜
「分かるよ、その気持ち。」
麻子は切なげな表情で話始めた。
「先生たちからすれば、あたしたちは子供でただの生徒にしか過ぎなくて、恋愛対象にはならないことぐらい分かってる。
…でもさ、先生たちはそうでも、誰を好きかぐらい自分で分かるよ。真剣な気持ちなのは確かなのに、何で分かってくれないんだろうね。」
麻子は少し潤んだ目をして、苦笑いを浮かべた。
みんなみんな、誰かを一生懸命想ってる。
世の中には先生に恋をしてる生徒はたくさんいると思う。
きっとみんな同じように苦しんでる。
それでも大事にしたいのは、真剣な証拠だよね。
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