シャープペンシル〜私の真ん中に先生〜
「先生!もうちょっと時期考えて子作りしてよー!」
「いやーごめんごめん!あたしもびっくりしてるんだって。」
そう言って先生はケラケラと笑った。
「そういやもうすぐクリスマスだけど、あんた達はお相手いんのー?」
ドキッとした。
同じ教師の稲本先生に言えるわけない…。
「中島は相変わらず正木さん?」
稲本先生は、麻子が正木先生を好きなことを知っている。
稲本先生と正木先生は仲がいいみたいだから、食べ物はこれが好きだとか、こんな話をしてただとか、たまに情報をくれたりする。
「まぁね。」
「はぁ〜…。あんたも物好きだねぇ。」
麻子は苦笑いで返した。
「で、島田はどうなの?」
「え…?」
どうしよう…
相談してみようか?
でも…やっぱりそれは…。
「いいんじゃない?稲本先生には言っても。別に誰にも言わないでしょ。」
あたしの心を読み取ったかのように麻子が言った。
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