シャープペンシル〜私の真ん中に先生〜



それからあたしと先生は他愛もない話を1,2時間はしていた。


学校の話、友達の話、家族の話。



何だかいつの間にか、自然と話せている自分がいた。




でも、肝心な話は全然できなくて。



気付けば辺りはオレンジ色に染まり始めていた。




「そろそろ行こうか。」



あたしは黙って先生の後に付いていく。




どうしよう……



あたしまだ何も伝えてないのに…。





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