シャープペンシル〜私の真ん中に先生〜
春と言っても、日が落ちかけているこの時間に高い場所なだけあって、まだ少し寒さを感じる。
腕をさする仕草をすると、それに気付いた先生は
「車に戻ろうか。」
と言ったので車に戻ることにした。
先生はエンジンをかけて、弱い暖房を入れて、シートを倒す。
何となく二人とも無言になり、沈黙になってしまった……
言わなくちゃ。
何のために今日会ってるんだ。
「あの…先生…?」
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