TABOO†獣(ケダモノ)が牙を剥く~秘密の恋
律は私の後ろにまわると、おぶさるように首に腕をまわしてくる。
「お、重いって」
「じゃ、意地悪いわないで」
頬に頭を擦り付けられて、私はため息を吐いた。
律は同じ中学の後輩。
出会った頃は小さくて、天使のような容貌で
私は律に絵のモデルになってくれるよう頼んだ。
それから約三年。
天使は180を越す長身のイケメンに育った。
チワワだと思っていた犬が、実はボルゾイだった…
みたいな感じ。