嘘つきjoker
1 始まりの合図



「僕を殺して・・早く時間がないんだ・・宿命からは逃れられない。」
「・・・・・・・・?」
「なら君が僕を殺して・・・早く・・その君の手で僕を・・殺して―――」
「―――――ジョーカー!!」



『ジョーカー?』




今から200年前だろうかフランスにモールという研究者がいた。

彼は人工授精によりトランプという最恐のモノを作り上げた。

彼らは全員で52人。

世界の規律を守るために作られた人工人間(アンドロイド)だ。


世界に平和が訪れた。
戦争もなくなり、内戦も消え去った。
食は世界に回り、金はすべてに平等となった。


人々は喜び 涙を流した。




しかし幸せは止まらなかった。





モールが望んだものは確かに 平和 だった。








はずだった。




歯車の壊れる合図がする。






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