Colors of Life ~ドキドキ!ルームシェア~
「だから何?って言われても・・・」
何で無実の大学生殴っといて、しれっとしているの?
しかも、全国ネットで流れてるし、万が一捕まったら?
紅虎はタバコを灰皿の上で消すと、のんびりと通りを眺めた。
「あんなんニュースにするなんて、よっぽど暇なんだな」
「そんなこと言ってる場合じゃ・・・ってあたしの話聞いてるの?」
紅虎の視線が流れ、門の前で止まった。
さっきから何を見て・・・紅虎の視線の先に、来訪者がいた。
「Just on time. よく来たな。今日この家にいるのは俺とコイツと、サンゴだけだ。サンゴはリビングにいる。廊下をずっと行ったつきあたりだ。俺らはここにいるから思う存分話すといい」
紅虎が立ち上がり、あたしの後ろを無理矢理通って、玄関の扉を開いた。
「Welcome to our house」
「すみません、お邪魔します」
彼____桃井竜平くんはゆっくりとステップを上がると、紅虎に畏まったお辞儀をした。
玄関に入ると、深呼吸をし、靴を脱いだ。
「Wish your luck」
にやりと笑うと、紅虎は扉を閉めた。
「何、何?どういうことなの?教えて!」