Colors of Life ~ドキドキ!ルームシェア~


 「だから何?って言われても・・・」


 何で無実の大学生殴っといて、しれっとしているの?


 しかも、全国ネットで流れてるし、万が一捕まったら?


 紅虎はタバコを灰皿の上で消すと、のんびりと通りを眺めた。


 「あんなんニュースにするなんて、よっぽど暇なんだな」


 「そんなこと言ってる場合じゃ・・・ってあたしの話聞いてるの?」


 紅虎の視線が流れ、門の前で止まった。


 さっきから何を見て・・・紅虎の視線の先に、来訪者がいた。


 「Just on time. よく来たな。今日この家にいるのは俺とコイツと、サンゴだけだ。サンゴはリビングにいる。廊下をずっと行ったつきあたりだ。俺らはここにいるから思う存分話すといい」


 紅虎が立ち上がり、あたしの後ろを無理矢理通って、玄関の扉を開いた。


 「Welcome to our house」


 「すみません、お邪魔します」


 彼____桃井竜平くんはゆっくりとステップを上がると、紅虎に畏まったお辞儀をした。


 玄関に入ると、深呼吸をし、靴を脱いだ。


 「Wish your luck」


 にやりと笑うと、紅虎は扉を閉めた。


 「何、何?どういうことなの?教えて!」



 
< 101 / 390 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop