Colors of Life ~ドキドキ!ルームシェア~


 悪戯っぽく笑うと、


 「今度は花も誘ってやるよ」


 と一言。


 今度って、ニュース沙汰はごめんですからね!


 「花~」


 花~聞いて~、サンゴちゃんの弾んだ声が近づいて来た。


 玄関の扉を開け、にっこりと笑う。


 「どうしたの?サンゴちゃん」


 「あのね、私、彼氏が出来ました。今、告白されたの~」


 うん、知ってる。


 ずっとここにいたから桃井くんが来たのも見てる。


 はしゃぐサンゴちゃんは女の子みたいで可愛かった。


 「虎ちゃん、ありがとう。虎ちゃんはやっぱり私のヒーローだわ!」


 抱きつこうとするサンゴちゃんを避けて、新聞とマグカップを取り、するりとその場から去ろうとする。


 「Congratulations!サンゴ、親類以外の人を家に泊めるのはルール違反だからな。肝に銘じておけ」


 そう言って玄関の扉を閉めた。


 気取っちゃって。


 でも、紅虎がいなかったら、サンゴちゃんの幸せそうな顔見れなかった。


 「花、今だったらあの日のことも笑って話せそう。聞いてくれる?」


 「うん」

 
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