Colors of Life ~ドキドキ!ルームシェア~
ペロペロとロミに頬を舐められて意識が戻った。
目を開けると、目の前に正座をしている3人がいた。
自分が横たわっていることに気付く。
「誰?花に酒飲まされたの?」
正座している3人の前には仁王立ちのお兄ちゃん。
サンゴちゃんと奈々はそっと紅虎を指差す。
3人とも、さっきまで酔っ払って上機嫌だったのに、今は気まずい雰囲気が漂っている。
「虎、花がまで未成年だって言ってなかった?日本は飲酒は20歳からなんだけど、知らなかった?」
淡々と話す口調、お兄ちゃんが怒っている証拠だ。
あぁ、あたし紅虎にお酒飲まされて、寝ちゃったんだ。
起き上がろうとすると、くらっと眩暈がした。
「あ、花、大丈夫?」
サンゴちゃんが起きたあたしに気付き、水を飲ませてくれた。
「ブレーコーってやつ?」
「無礼講、しかも意味違うし。俺がイカ焼き買ってる間に何してんの?」
「おにいひゃん、あたしぜ~んぜんだいろうぶだから。つづきやりまひょ」
気まずい雰囲気を消そうとして発言したものの、呂律が回っていなかった。
あ、ダメだ。
また意識が遠のく____
「花!」
お兄ちゃんの慌てた声が最後に聞えた。