Colors of Life ～ドキドキ！ルームシェア～

　芝の上ではしゃぐロミを激写している。


　よく見たら、ロミはミ○ーマウスの格好をしていた。


　可愛すぎる。


　今日はおめかしロミだ。


　洗濯物を干し終わると、芝の上で屈んでロミを撮っている紅虎の隣にしゃがみ込む。


　挨拶しても無視されるのにはもう慣れていた。


　紅虎は自分の世界に入っていたらしく、おお、花かと若干驚いた。


　さっきから話しかけてるっての！


　でも、表情を見る限り、気分は上々みたいだ。


　お兄ちゃんが昨日はご機嫌斜めって言ってたけど、寝たら直ったみたいだ。


　単純な奴。


　「何で、いきなりロミの撮影会してるの？」


　「家族に送るんだ。可愛らしいロミをね」


　オーストラリアにいる家族とはコンスタンスに連絡を取り合っているのか。


　前に家族を愛してるって言ってたのはあながち嘘じゃないみたいだ。


　きっとそこら辺にいる男の人が言ってたらひいちゃうかもしれないけれど、ずしりと心に響いたのは相手が紅虎だからだろうか。


　きっと外国生まれの紅虎は「I love you」って言葉が自然に出てくるんだろうな。