Colors of Life ~ドキドキ!ルームシェア~


 「ご、ごめん」


 慌てて拾う。


 よかった、幸い芝の上だったので、傷はできてなかった。


 さっきの写真も、きちんと保存されている。


 「うわ、ロミ、Stop!」


 抱っこされたことにより、テンションがマックスになったロミは、紅虎の頬をペロペロと舐めている。


 そのまま紅虎は仰向けになり、ロミの攻撃されるがままになっている。


 「ねぇ、紅虎。あたしも今撮ったロミの写真、貰っていい?」


 むくりと起き上がると紅虎はロミを引き離した。


 「構わねぇけど。メールから直接写真、送れば?」


 「え?他人に携帯いじられるのって嫌じゃない?」


 「別に。ついでにお前の番号とアドレスも登録しとけ。やり方解るか?」


 「うん、機種が一緒だから」


 そう言うと紅虎は顔洗ってくるわと立ち上がった。


 紅虎がリビングを出ていくのを確認してから、メールのボタンをタッチする。


 紅虎の交友関係は気になるけど、ここは見ないのがマナーな気がする。


 新規作成を開く。


 メールは2件、送信した。

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