Colors of Life ~ドキドキ!ルームシェア~
奈々は近くの公園まで出向いた。
その時、あたしと金次くんがたまたま見かけた。
「また関係を迫って来たから、嫌になって拒んでたの。無理矢理押し倒されそうになったけれど、説得して帰ってくれたのが夜中だった。前はあんなに強引な人じゃなかったのに・・・彼も彼でアヤメと何かあるかもしれない」
全てを話終えた奈々は日本茶を飲むとふぅと一息ついた。
サンゴちゃんとあたしの顔を交互に見て驚く。
「ちょっと、何であんたたち号泣してるの?」
「だって、奈々がこんなに辛い恋をしていたなんて・・・知らなかったわ」
「そうだよ、何で言ってくれなかったの?」
「止めてよ、かっこ悪いじゃん・・・」
そう言いつつも奈々も泣き出していた。
3人スクラムを組むみたいに抱き合って泣いた。
奈々のために泣いた。
子供みたいに泣き叫んだ。
サンゴちゃんの泣き声は妖怪じみていたけれどそんなの気にしなかった。
体の水分が全部流れたんじゃないかってくらい泣くと、疲れたからちょっと寝ると奈々はベッドに横になった。
「花、すごい顔」
「サンゴちゃんだって」