Colors of Life ~ドキドキ!ルームシェア~
「本当は悔しい。憎くてしょうがない。仕方ないって思うのも嫌。ねぇ、虎ちゃん、こんな私ってやっぱ性格悪いかな?」
「それでこそ奈々だ」
紅虎はにやりと笑った。
突然の紅虎リベンジ宣言から数日経ったけど、今だ音沙汰なし。
サンゴちゃんを助けた時みたいに何か企んでいるのだろうけど、紅虎に聞かれたことと言ったら「服のサイズ何?」だ。
何の役に立つか意味不明だった。
金次くんの穴を埋めるために忙しい日はディナータイムも引き受けることになった。
仕事に慣れてきたと言っても、金次くんがいない分、働くとなると毎日が忙しくなり、1週間も経つと紅虎が言っていたこともすっかり忘れていた。
忘れた頃に紅虎からのメールが来た。
(明日 作戦 決行! 夜 リビング 作戦会議)
あっさりとした内容だった。
何の心構えも出来ていないのに、いきなり明日、作戦決行なの?
家に戻るとすでにみんながリビングに集合していた。
紅虎は1週間前と同じ席に座り、足を組んでいた。
紅虎の足元にはド○キの黄色いビニール袋だの、ユ○クロの紙袋だの袋が散乱していた。
そして、テーブルの中心にはホワイトボードが置かれ、何かの見取り図が描かれている。