Colors of Life ～ドキドキ！ルームシェア～

　「あれはさ、今この家のハウスキーパーを担ってるピンクの部屋の住人が面白がって揃えたんだ」


　「ピンクの部屋か～何かいかにも女の子って感じの人が住んでそうなイメージ」


　「ある意味当たってる」


　そう言うとお兄ちゃんはお腹を抱えて笑い出した。


　何なの？急に。


　「あたし、住人の人たちと上手くやっていけるかな？」


　「花なら大丈夫だよ。俺だって、もう２年目になるし、ここの住人は個性的な人たちばかりだから一緒にいて飽きないよ」


　「個性的って・・・何か怖いよ。紅虎って人もちょっとイメージと違ったし」


　「あ、忠告だけど、虎のこと紅虎って名前で呼ぶのは止めた方がいい。彼は生粋の日本人家系だから、海外にいてもいかにも日本男子児って名前をお父さんがつけたみたいなんだけど、日本人でも珍しい名前だから、相当からかわれたみたいでコンプレックスになってるんだ。さっき、本名を紹介しててなんだけど、ここじゃみんな、彼のことは虎って呼んでる」


　確かにね、結構なキラキラネームだもんね。


　返り血を浴びた猛虎のイメージ？


　弱肉強食みたいな？


　めちゃくちゃ強そうだけど。