Colors of Life ~ドキドキ!ルームシェア~
「そう、顔もいいし、仕事も出来るから全て許されるけどね。気に入らないのは婚約しても彼がその女に未練があって、こっそり会ってたの。ムカついたから、徹底的に潰してやったわ。その女、最終的には会社に辞表出して、おめおめと去って行ったの。傑作でしょ~」
画面の中のアヤメはグラスの中のカクテルを飲み干すと高らかに笑っていた。
それとは反対にロビーは静まり返っていた。
紫のマスクを被った奈々が拳を握り締めて、怒りを堪えているのが解った。
奈々の隣に立っているアヤメは目を見開いて、モニターに釘付けになっている。
紅虎と先程言い争っていた年配の社員もみるみるうちに青ざめているのが見て解った。
「あのオヤジが、桝崎アヤメの父親さ」
「あ、やっぱり?」
鳩羽さんが説明してくれた。
タバコをふかしてショータイムの成り行きを見守っている。
そろそろサンゴちゃんに連絡しようかとお兄ちゃんが携帯電話を手にした。
映像の場面が再び切り替わる。
今度はどこかの部屋にの1室みたいだ。
怪しいピンク色の光を放つ照明に映し出されたのはキングサイズのベッドだった。
「すげぇ、こんな所まで撮ったの?」