Colors of Life ~ドキドキ!ルームシェア~
「OK.今からそっちに合流するから、お前はもうちょっとそこで見張っててくれ。See you then.」
海岸沿いの道を走りながら、さっきから紅虎は誰かと話してる。
開けた窓から外を見ようと後ろ足で立つロミを抱っこして、
「誰に電話してるの?」
と紅虎に訊ねた。
「サンゴ、次の角、右に曲がって、まっすぐ行ったら見えるパーキングに車を停めてくれないか?」
「まだ何かあるの?」
「実はチームにはもう1人、仲間がいる」
紅虎はにやりと笑った。
緑が生い茂る公園内のパーキングに車を停めた。
この公園はオフィスの辺りと比べるとちょっと高い位置にあるらしく、公園内が小高い丘になっていて、見下ろすとバラ園が広がっていた。
紅虎が再び携帯を手にすると茂みの中から見知った顔が現れた。
「あれ?金次くん、何で?」
「おっす、花っぽ。お久しぶり~」
満面の笑みを浮かべて、金次くんが駆け寄って来た。
お揃いのスーツを着ている。
しかも中のシャツの色は金だ。