Colors of Life ~ドキドキ!ルームシェア~
さっきの態度みたら、ここはお兄ちゃんの言ったことを守った方が先決だね。
「あと、何か伝えておくことあったかな・・・」
お兄ちゃんが腕を組んで空を見つめた。
その時、玄関の扉が勢いよく閉じた音がした。
誰か帰って来たみたいだ。
「噂をすれば・・・行こう、ピンクの部屋の住人が帰って来たみたいだ」
「あらぁ~、彼女が葵ちゃんの妹さん?かわいいじゃな~い」
「初めまして、白砂花(しらさごはな)です」
「よろぴく~、三五義男(さんごよしお)よ~、サンゴちゃんって呼んでね」
衝撃のあまりぎこちなく目の前の男性(?)と握手をする。
紅虎以上に身長を高い三五義男と名乗る彼(たぶん2m位ある?)は、両手でがっしりとあたしの手を握り、上下にぶんぶん振った。
後ろでお兄ちゃんが必死に笑いを堪えているのが解る。
「ある意味女の子」ってこういう意味ですか?
「三五義男さん・・・」
「サンゴちゃんだってば。サ・ン・ゴ・ちゃん」