Colors of Life ~ドキドキ!ルームシェア~
けろりとした様子で金次くんは話した。
また紅虎に1本取られた。
最後にこんなサプライズが待っているなんて・・・
「知り合いにガールズバーをオープンさせた人がいるって言ったろ?都内に何店舗か飲み屋を経営してて、たまたま彼がオーナーのホストクラブの常連客がアヤメだったわけ。金は落とすけど、ホストを片っ端から食おうとするってオーナーも困ってたんだ。ま、今回のことであいつも大人しくなるだろ」
紅虎は得意そうに腕を組んだ。
「ちょっと、DVDを見てない私としては何の話をしてるんだかさっぱりなんだけど?」
運転席のサンゴちゃんがつまらなそうに口をすぼめる。
「回収したDVDを後で見せてやるよ。こいつの演技、なかなかだよ」
「金次くん、本当にアヤメに襲われたの?」
「花、下品なこと言わない」
お兄ちゃんに叱られ、ごめんなさいと舌を出す。
迫られたけど、ヤってないと金次くんは笑いながら答えた。
「獣並みに襲い掛かってきたから、つい蹴飛ばしちゃってさ、あの後。DVDには映ってないけど、アヤメ気絶しちゃったんだよね。そのまま、ラブホに置いて逃げたよ。ホストの役も終わったし、金髪は卒業しようかな」
「そうだったんだ。なら良かったよ」
「1回だけ関係を持った」のくだりは紅虎のでっちあげた話だったみたいだ。