Colors of Life ~ドキドキ!ルームシェア~


 「何だ貴様は・・・奈々、何かの間違いだろ?」


 紫村さんは周りの目を気にせずに奈々に迫った所で紅虎登場!


 目を丸くして驚く紫村さんと奈々の間に無理矢理座った。


 「自分で奈々のこと振っといて、ストーカー行為はないんじゃねぇの?家の近くまで来たり、メール拒否してもアドレス変更して送り続けてくるのって、女々しいよね。悪いけど、俺たち一緒に住んでっから」


 紅虎がわざとらしく奈々の肩に手を伸ばす。


 紫村さんの顔がかっと赤くなった。


 「もう、奈々のことは忘れて、まんじゅうみたいな嫁とよろしくやってろよ。あ、でも無理か、た○ないらしいじゃん。嫁が言ってたけど」


 バカにしたように鼻で笑うと怒りで震える紫村さんが、紅虎の頬を殴った。


 紅虎は唾を吐くと、紫村さんを見てにやりと笑った。


 「そっちが先に手出したから、これは正当防衛・・・だっ!」


 紅虎の拳が紫村さんのみぞおちにヒットした。


 奈々の腕を掴み、逃げるぞ!とバラ園の中を駆け出した。


 「お前らも隠れてないでさっさと逃げるぞ」


 あら?盗み見てたのバレてたか。


 ゴミ箱の裏から金次くんと2人、紅虎に後を追って駆け出した。


 「花っぽ、虎っぽってやるじゃん。いい役者になれるんじゃないかな?」


 車に向かう途中で金次くんが楽しそうに話掛けてきた。


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