Colors of Life ~ドキドキ!ルームシェア~
「ギャーーー!!何?何の音?」
サンゴちゃんが軽くパニックになる。
「上?2階の方から聞えた」
天井を指差す。
「虎ちゃんか葵ちゃんが実は帰って来てるとか!?」
「紅虎だったら車で出掛けて行ったから、帰って来たら車のエンジン音が聞えるはずだし、お兄ちゃんだったら自分の部屋に戻る前にリビングに顔出すよ」
「確かに・・・言われてみればそうね。上に確かめに行ってみる?」
サンゴちゃんと顔を見合わせ、頷いた。
ロミを抱えたあたしがまず先に階段を上る。
大きい体の割りに、びびりまくっているサンゴちゃんがあたしの後ろにぴったりとくっつき2階へと向かう。
階段を上りきると、壁にある廊下の電気のスイッチを点ける。
電気が点くと埃臭い匂いが鼻に纏わりついた。
左に振り向いた瞬間____
「ギャーーーー!!」
サンゴちゃんが背後で急に叫び声を上げた。
「な・・・何?」
「あ・・・あそこ・・・血まみれの手が・・・」