Colors of Life ~ドキドキ!ルームシェア~
「Oops!」
おぷす?
「Sorry, I know ・・・・・・・・・OK. I'll call you later.」
おぉ~、何を言ってるのか解らないけれど、紅虎の口から流暢な英語が聞える。
THE バイリンガル。
友達(?)と電話をしている姿は別人のようだった。
さっきまでボサボサ頭に無精ひげ、小豆ジャージ姿だったのに、いつの間にか、髪がきっちり整えられ、ひげを剃り、タイトなスーツに身を包んでいる。
初めにこの姿を見たならば、高感度がもっと上がってたかもしれない。
「虎ちゃん、どっか出掛けるの?」
「あぁ、急に予定が入っちゃって」
「今日、花ちゃんの歓迎パーティーする約束は?」
「花?・・・あぁ、葵の妹か。俺、無理、パス。今日は遅くなるからご飯いらないから。それ、言いに来た」
「そっか、残念だわ~。また近いうちに飲みましょうね~」
サンゴちゃんの誘いには答えずに「じゃ」と紅虎は足早に去って行った。