Colors of Life ~ドキドキ!ルームシェア~
「え?今日は家にいるって言ってたのに」
「な~んか、急な用事ができたんですって。スーツ着て出かけて行ったわ」
そっかとお兄ちゃんは残念そうに呟く。
「草(そう)さんは旅に出たままだしな・・・」
「歓迎会のメンバー私たちだけになっちゃったわね。困ったわ~、肉の量多すぎた」
そういうことかと納得した。
6人の住人の内、半分が参加してくれるだけでも嬉しいよ。
あ、ロミもいるじゃん。
プラスに考えようとしている自分がいた。
日が傾き始めてきた頃、お兄ちゃんが裏庭でBBQセットを準備して、サンゴちゃんが肉を焼き出した。
あたしはテーブルにサラダに人数分の皿や箸を並べる。
「花はまだ未成年だからこれな」
お兄ちゃんはそう言うと、あたしの前にノンアルコールのカクテルを置いた。
サンゴちゃんが焼いた肉と野菜を皿に盛って、みんな席に着いた所で、缶を片手に乾杯した。
「ウェルカム トゥ アワー ハウス!!」