Colors of Life ~ドキドキ!ルームシェア~


 「私はいいの、興味ないから。そういえば、花がファンって聞いてたから」


 「面食いの奈々だったら、笹森亮太に誘われたらほいほいついていきそうなのにね」


 「義男、殴られたり?」


 奈々がサンゴちゃんの前で拳を握ると、サンゴちゃんはおどけた顔をして誤魔化した。


 「私、女みたいな中性的な顔はタイプじゃないんだよね~、花の友達の金次くんだっけ?あの子も可愛いって思うけど、異性として意識でできるかっていわれたら・・・やっぱり男って感じの人がいいよね。ていうか新しい彼出来たから、他の男に興味無くなった」


 「え?彼氏出来たの?どんな人?」


 あたしは思わず奈々に迫って訊いていた。


 「・・・近いって。花もよく知ってる人、鳩羽さんだよ」


 「鳩羽さんなの?」


 そうと奈々は照れながらソファんの上で膝を抱えた。


 「嘘、聞いてない。いつからなの?」


 「だから今、話してるじゃん。意識し始めたのは最近で、そしたらタイミングよく向こうから告られて・・・流れで」


 「あんた、顔がいまいちとか文句言ってたじゃない、どういう事なの?」


 「ふとした瞬間に気付くことってあるでしょ?あ、この人と一緒だと楽しいとか楽だとか。顔が急に見たくなったり、声が聞きたくなったりして、私あの人が好きになってたんだなって・・・」


 解る、その気持ち!と奈々に同意する。


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