Colors of Life ~ドキドキ!ルームシェア~


 カンとお互いの缶を合わせ、ぐびっと流し込む。


 「ありがとうございまーす」

 
 「たくさんあるからモリモリお食べなさい」


 サンゴちゃんがあたしの皿に肉をがんがんのせてくる。


 匂いを嗅ぎつけてロミがあたしたちの足元をぐるぐると回って食べ物をねだっている。


 

 「そうだ、デザートにティラミスを作ったの。持ってくるから待っててね」


 サンゴちゃんの作ったハーブやスパイスを使って下味をつけた肉や野菜を堪能して、お腹いっぱいになったところ空いた皿を下げつつ、サンゴちゃんがキッチンへ向かった。


 ロミもお腹いっぱいになったのかお兄ちゃんの足元で丸くなって眠り始めた。


 「どう?サンゴちゃんの料理は」


 「レストランで食べたみたい。すごくおいしかった」


 だろ?お兄ちゃんはビール片手に笑った。


 「サンゴちゃんっていい人だね。仲良くなれそうだよ」


 「そうか?」


 「うん、でもね、歓迎会を開いてくれたのはすごく嬉しかったんだけど・・・本当はみんなに会いたかったかなって」


 
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