Colors of Life ~ドキドキ!ルームシェア~
「その時、一緒にいたモデルみたいな人って・・・」
「彼女はね、幼馴染みって言ってたかな?すごく仲が良さそうだった。よく3人で出掛けるって言ってたな、確か」
やっぱり女か~。
予想していたとはいえ、紅虎の初恋の人、可能性大だ。
モデルみたいな女性、幼児体型のあたしとは天と地程の差がある。
「自己紹介したんだけどな、何だっけ名前・・・あ、思い出した。そういえば、虎が同じ・・・」
「お待たせ致しました。ハラミ2人前です」
店員が割り込んできて話が途切れた。
草さんは好物だというハラミを早速、金網の上に乗せた。
じゅ~と食欲をそそる音が聞こえてくる。
「どうして急に?あの時、途中で話止められて気になった?」
「うん、ちょっとね。お兄ちゃんが言ってたんだけど、紅虎ってずっと一途に初恋の人を思ってるんだって。もしかしたらその人なのかなって、今、聞いて思った」
そっかと草さんは頷き、金網の上のハラミを裏返した。
「虎とは仲良くしているけど、正直、恋愛とかを真面目に語ったことはないんだ。そう言った話は僕よりも葵くんに訊いた方がいいかも」
そうだよね・・・草さんって失礼だけど、女っ気なさそうだもんね。
人の事言えないけど。