Colors of Life ~ドキドキ!ルームシェア~
「調べてみるか?花、こういうのに首突っ込むの好きだろ?」
「おせっかいな奴みたいに言わないでくれる?でも、勘違いの場合もない?ただ疲れてるだけだとか・・・」
「ないね!俺はもう4年、葵の友達やってるからな!何かある。absolutely」
こっちは19年、白砂葵の妹やってるんですけどとツッコミたくなったけど、ぐっと耐えた。
その自信は一体どこから来るんだろうか?
きっと勘なんだと思うけど。
でも、これで紅虎と行動するきっかけができたのは素直に喜ぼう。
もしかして今日の飲み会もお兄ちゃんを元気づけるため?
これ以上、紅虎のいいところを発見したくなかったから、それは違うと頭の中で否定した。
翌日の夜、お兄ちゃんが働くインターネットカフェがある駅前にやって来た。
コインパーキングに車を止めに行った紅虎を、駅前のロータリーで待つ。
ロータリーの中には市民ホールが建っていて、割と広いスペースになっていた。
無断駐車の自転車が花壇の前に並び、街灯の下でダンスの練習をしている男の子たちがいる。
商店街の方から紅虎が歩いてくるのを確認して、駆け寄った。
「で、例のスナックってどこなの?」