Colors of Life ~ドキドキ!ルームシェア~
「お父さんが付けたのよ。「青い花」だからって」
青い花・・・「葵」と「花」
発想がダサ過ぎる。
さすがに古いタイプの人間だ。
だけど・・・
「お母さん、お盆には帰るね。お父さんにも伝えといて・・・」
清々しい気持ちで電話を切った。
お母さんと話せて良かった。
結局あたしは意地を張って、お母さんとお兄ちゃんを困らせてただけだった。
お父さんは本当にあたしの事を嫌いになったわけじゃなかったんだ・・・安心したら涙が出て来た。
キィと扉が開く音がし、振り返ると扉の前に紅虎が立っていた。
いつからいたんだろう?
全然気付かなかった。
さっきの話、聞かれてたかな?
こんな泣き顔見られたら、またすぐ泣くってバカにされる。
手のひらで涙を拭い、何でもない顔をした。
紅虎はあたしのいるソファの肘掛けに腰を降ろすと、
「Good job, Hana.」