Colors of Life ~ドキドキ!ルームシェア~
紅虎が中に入れよと促し、ロミさんはJapanese styleと言いながら履いていたスニーカーを脱いだ。
「Wow, that's amazing.」
ロミさんは上がるなり、キョロキョロと周りを見て感嘆の声を上げている。
「Let me show your room.」
「Sure. ちょっと、ロミに俺の部屋を案内してくるから」
紅虎はロミさんを連れて、2階へと上がって行った。
ロミさんの手を引いて階段を上る紅虎は子供みたいに無邪気な顔をしてた。
解りやすい位に好き好きオーラがロミさんに向かって出てる。
紅虎の嬉しそうな顔を見てると、気持ちが沈んでくる。
ロミさんが魅力的過ぎて、全然適わないもの。
ふぅとため息を吐くと、どうしたの?と隣の草さんに訊ねられてしまった。
何でもないと笑顔を作り、
「あ、お茶用意するね」
とリビングに駆け込んだ。
「じゃ、俺、ロミと出掛けるから」
暫らくして、1階に降りてきた紅虎は、リビングに顔を出し、一言告げて、そそくさと出掛けてしまった。