Colors of Life ~ドキドキ!ルームシェア~


 うん、寝坊するくらいと返すとウフフと笑われた。


 紅虎に気付き、


 「ちょっと~、気持ち悪いの見ながらよく食べられるわね~。信じられない!」


 と毒づいた。


 あたしはサンゴちゃんに心の中で拍手をし、紅虎はうるさいのが帰って来たとため息を吐くと、テレビの電源を切った。


 「うるさいって何よ~」


 サンゴちゃんはそう言いつつも、嬉しそうに紅虎を後ろから羽交い絞めにする。


 「苦しい・・・やめろって!」


 ゴホゴホと咳き込んで、オレンジジュースを流し込む。




 「ちょっと、うるさいんだけど」


 リビングの扉の前に青白い顔の女の人が立っていた。


 「・・・奈々、あなた、会社は?」


 「休んだ。生理痛酷くて。寝てるんだから静かにしろ。特に義男」


 「義男って呼ぶなって言ってるじゃない!」


 「虎ちゃんは気にしなくていいからね。食事続けて」


 紅虎は右手を挙げて答える。


 ぷりぷり怒るサンゴちゃんを無視して彼女の視線はあたしを捕らえた。


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