Colors of Life ~ドキドキ!ルームシェア~
「誰?新しい住人?」
「あ、あの、Room1に引っ越して来ました。白砂花です」
「あ、そう。・・・何か、ぶりっ子そう」
え?今、ぶりっ子って言った?
よろしくとか無しに?
「コイツ、葵の妹だって」
紅虎が付け足すと、彼女の眉がぴくりと動いた。
次の瞬間、満面の笑みを浮かべた。
「Room3の藤代奈々(ふじしろなな)です。よろしくね」
声のトーンがいきなり上がったんですけど?
何、その豹変ぶり。
どっちがぶりっ子?
こちらこそと引きつった笑いを浮かべる。
すっぴんなのに目鼻立ちがはっきりしててかなりの美人さん。
でも、この子、苦手かも・・・。
「義男、頭痛薬持ってない?」
「も~ぅ、青白い顔してそこに立ってないで寝てなさいよ。持って行ってあげるから」
奈々はふらふらしながら部屋に戻って行った。
世話のやける女ね~とぶつぶつ文句を言いながらもサンゴちゃんはグラスに水を注ぐ。