Colors of Life ~ドキドキ!ルームシェア~


 興奮してそう言うと、お兄ちゃんは満足そうに頷いた。


 ポケットから鍵を取り出すと、扉を開く。


 「一応、靴箱は部屋毎に区切ってあるから、入りきれない場合は自分の部屋に置いて。花の部屋は1だから」


 お兄ちゃんに言われた通り「Room1」の棚に履いていたショートブーツを入れた。


 来客用のスリッパを借り、早速、家の中を見て回ることになった。


 「まず、ここが花の部屋」


 玄関から入ってすぐ、右側の部屋があたしの部屋だった。


 金のドアノブを回すと6畳程の広さの部屋が現われた。


 部屋の2面に窓があり、明るい。


 日当たりが良さそうだ。


 シングルベッドにレースのカーテン、サイドテーブル、ワードローブ、部屋の家具は全て白で統一されていた。


 天井には大きなファンと照明。


 清潔感があって、カントリー調ですごくあたしの好みの部屋だ。


 「どう?」


 「完璧だね」


 お兄ちゃんの問いににっこりと笑って答えた。


 とりあえず、荷物を置いて、共有スペースを案内してもらう。


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