嘘、鬼よ。
「僕…、知ってるんだよ。
君が知らないこと全部」
どこか含みがある言い様は、まるであのことを知っているかのようだ。
知っている…。
それはタイムスリップのことをだろうか…!?
「あれー?
用心深いなぁ。
ここまで言ってわかんないの?」
やはり…
「タイムスリップだよ、タイムスリップ。
したでしょ?幕末に」
「お前は何者だ。」
「それは任意か?義務か?」
…この質問はっ!?
あのときの私と…っ
「…なーんてねっ!
真似してみただけー。
僕、僕はね、わかりやすくいうと未来人だよ。」
未来人だって!?
「今から僕の話すことは全て真実だ。
君も奇妙な体験をしただろうから、普通の人間よりかは簡単に理解してくれると思ってる。」
目の前のこいつは何をいっているんだ。