嘘、鬼よ。





























―――




「…三冷、もう大丈夫なのか?」


組長クラスの幹部が心配した顔で覗きこんでくる。


「……あぁ」





昨日のあれは、誰だったのだろうか…?



気持ちが高ぶりすぎてあのまま記憶を失ってしまった…



しかも1日無駄に過ごしてしまった……





「やっぱお前顔色悪いぞ」







「大丈夫、ありがとうみんな」



「三冷がお礼言ったぞ!?」


「…言いましたね」


「明日は墨が降るぞ」




墨て……













< 124 / 141 >

この作品をシェア

pagetop