嘘、鬼よ。














選ばなければいけない。



選べない。





「…そうだな。………そうだな。」




まずい、目頭があつくなったきた…。


決められない、決められないよ…。



「………お前…もしかして…」


っ…

「いや、ありがとう。
もういい。じゃあな」




私はそういって振り返らず足早に駆け出した。















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