嘘、鬼よ。













――
―――




月が綺麗だ…。


あと数時間もすればあいつがやってきて、選択を迫られるだろう。


いや、もしかしたら、数分後数秒後がかもしれない。


…とにかく今日なんだ。









私は決めた。







ここに残ることを…。




残りたい。
そう思ったんだ。



土方に沖田、近藤さん平助永倉斎藤山崎原田山南さん…

ほかにもみんな…



彼らのそばにいたいんだ。




そばにいて、最期まで彼らの一生を見届けたい。












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