嘘、鬼よ。












周りは、私を訝しげに見る。


こちらが訝しげにみたいところだ。




こんなの、悪い夢だと思いたい。

気がついたら、過去の時代にいました、なんて洒落にならん。


まったく笑えん。






とりあえず、本当にここが現代で私のいた2011年なのかどうかを確認しなければならない…。




私は、強いて歴史に鈍いわけでもないが取り分け詳しいわけでもない。


テストではきちんと点数をとれていた程度だ。



見ただけで大体なに時代か…なんて分からない。





予想…、室町か江戸といったところだけど、なにしろ範囲が広すぎる。



町民に訪ねるのが一番最適だが、訝しげな視線を向けられ、半径2m内に人が入ってこない…




そりゃ、もし私の予想が当たっていたらの場合、セーラー服なんぞ着ている私は、まるで異国人のようで、警戒すべき存在になるだろから。












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