調○彼女

温室授業

「いつから計算してたんですか?」

「何が?」

先輩は今日もグミを食べている。今日はマスカット味

私は長い木のベンチに横になってる先輩を、立って見下ろしていた。

温室は広くまだたくさん植物が元気だった。ベンチがあるここは植物から扉一枚隔てていて、滅多に見つからないような場所だ

危険……

いつも思うのに逆らえない…はぁ

「偶然じゃないの?俺らの人徳じゃない?」

あっけらかーんとしてる。振り回されっぱなしで疲れた…私はぐったりと椅子の端に座った。

「疲れてるねー、肩揉んであげる?」

「結構です。お礼をしなきゃならないなんてごめんですから!」

「頑なだな〜。キスした仲なのに」

私は急に思い出して顔が一気に熱くなった

「あれー?真っ赤だけど…」

先輩は興味深そうに私の傍に座り直した

「真っ赤じゃありません!やめてください!思い出させないでくださいっ、犬に噛まれたと思って忘れますからーー。」

「ふーん」

先輩は少し離れたところに座った

「ヒメちゃん、じゃあ、始めようか…おいで」
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