調○彼女
ひどくなるのは簡単なもので、私は当時手がつけられなかった…

昔の歌にあるように、尖んがってて、周りの大人達を傷つけていた。

でも同級生には嫌われてなかった。隣のクラスのいじめっ子から助けてほしいって言われたり、クラスで一致団結して嫌いな教師を追い出したし、子分が沢山いたし…

私は卒業以来初めて開くアルバムを、懐かしくめくった

今思い出せるのは、国道の陸橋から走る車を目掛けて牛乳や、かき氷シロップを垂らしたり、
いたいけな一年生の黄色い帽子の上に、アゲハ蝶の幼虫(見た目がグロテスク)を乗せてあげたり(少年は絶叫して帰ったけど…)
いじめっ子をやっつけるとき、集めた大量の蝉の抜け殻を服の中に入れて、わざと転ばしたり…

思い返せばカワイイものだと思うんだけど…

色んな大人に怒られたなぁ…

そして親が離婚することになり、ちょうど転勤が決まった清士とこっちに来る事になった。私が行くはずだった公立中学の先生達は、泣きながら喜んだそうだけど…

私はこの機会に変わりたいと思った…
名前に負けない人間になりたいって!
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